| More ... | PDB:1FKFタンパク質名免疫抑制剤FK506/FKBP蛋白質 複合体 生物種ヒト(Homo sapiens) 生物学的役割時に心臓や肝臓といった臓器を移植することが病気を治す唯一の手段である場合がある。そのような臓器がある人(ドナー、提供者)からある人(レシピエント、受容者)に移植される場合、レシピエントの免疫系はその臓器を異物として扱う。したがって新しい臓器を受け取った患者は、元の病気だけではなく非常に強力で素早い免疫システムの応答に対処しなくてはならない。この問題に対してはいくつかの対処法があるが、その一つが免疫抑制である。この方法は、名前の通り通常の免疫応答を抑制するものである。患者の体は弱くてより感染しやすいので、実際は免疫システムを抑制するよりもむしろ働かせておく必要がある。このため、免疫抑制は注意深く行われなければならない。イムノフィリンは免疫応答の経路に関わるある種の蛋白質であり、免疫抑制剤の標的となりうる。免疫抑制剤は他の蛋白質と複合体を作った後、T細胞のシグナル伝達過程を遮断することによって作用する。このようにして、それらは通常の免疫系の反応を妨げる。日本の会社藤沢薬品によって、放線菌の中から強力な薬が発見された。それは非常によく効くが毒性もあり多くの副作用を引き起こすため、それに代わるより毒性の少ないものを見つけることが望まれる。その薬はFK506として知られFKBPと呼ばれる蛋白質に結合する。 立体構造の特徴
ここに示す構造はFKBPとFK506との複合体である。この構造研究から、薬のどの部分が蛋白質のどの部分と相互作用するかについての結論が得られる。FKBPへの結合はFK506と同等以上であり、しかも身体にとってより毒性の少ないものである、という情報は新薬の設計に利用出来る。この研究における最も重要な発見はFK506が結合しても蛋白質自身はほとんど変化せず、むしろFK506がFKBPと結合することで大きくその形を変えているという点である。 タンパク質構造データバンク(PDB)参考文献原論文
その他
著者:Arno Paehler 訳者:小川 輝 |