| More ... | PDB:1BRPタンパク質名レチノール結合タンパク質 生物種ヒト(Homo sapiens) 生物学的役割レチノールあるいはビタミンAは必須の栄養素である。体はそれを、目の中の光を捉えるための色素中にあるレチナールに変換する。レチノールは食べ物を通じて摂取される。それはバターや魚の肝臓や卵といったものに含まれる。野菜の中にはβカロチン(β-carotene)という化合物が含まれているものがある。それはニンジン(carrot)のような野菜に含まれているのでその名前がつけられた。肝臓はβカロチンをビタミンAに変換する。肝臓はすぐには必要ないレチノールを蓄えることもする。ビタミンが不足すると夜目が利かなくなる。しかし、ビタミンAは摂りすぎても良くない。過剰なビタミンAは有毒で、ニンジンを食べ過ぎるのは健康のために良くない。明らかに肝臓から目までは相当な距離がある。したがって体はビタミンAが蓄えられている場所からそれが必要とされている場所に持っていく方法を提供しなくてはならない。レチノールが目まで乗っていくバスはレチノール結合蛋白質という蛋白質である。蛋白質が血管を高速道路として血液の中を、レチノールのような分子を運ぶために用いられる。特にレチノールのような疎水性が高い分子は小さいままでは膜を通って拡散し、無くなってしまうだろう。 立体構造の特徴
血液による輸送が必要な分子は多く、この輸送を行う一群の蛋白質がある。それらはすべてここに示すもののような類似した構造を持つ。蛋白質のコアはβバレルと呼ばれるたる型に配置している8本鎖の逆平行βシートによって形成されている。ペプチド鎖の最後にはバレルの軸にだいたい平行に走り、それとジスルフィド結合によって結ばれている長いαへリックスがある。レチノールの結合部位はバレルの中心部の中に埋まっている。これと関連したファミリーが存在する。共にビオチンすなわちビタミンHに結合するアビジンとストレプトアビジンである。それらは、末端のαへリックスとのジスルフィド結合が無いという点でレチノール結合蛋白質とは異なる。それらは大変ビオチンに特異的であるという点で特筆すべきものであり、その結合は自然界で知られている非共有結合の中ではもっとも強いものである。 タンパク質構造データバンク(PDB)参考文献原論文
その他著者:Arno Paehler 訳者:小川 輝 |