| More ... | PDB:1BNAタンパク質名DNA 生物種なし(合成) 生物学的役割DNAの構造がCrickとWatsonによって報告されたとき、それは現在われわれが知っているように、限られた実験データと非常に的を射た正確なあて推量によるものであった。彼らが手に入れた実験データはDNA繊維の回折からのものであった。この方法は結晶学のようにX線を用いるものであるが、繊維の回折から得られる情報はそれに比べて非常に限られたものである。この情報はCrickやWatsonとノーベル賞を共に受賞するには早くに亡くなりすぎたRosalind Franklinが得たものであった。 立体構造の特徴
本構造はただDNAの構造というのではなくDNAの断片の構造である。この断片は全部で12塩基対を含み、DNAの一巻き分よりも少し多い。この構造はDNA断片の結晶から得られたものなので、CrickとWatsonが提唱したモデルよりもずっと精確である。これは当然彼らが最初に提唱していたモデルが正しく、DNAが実際そのように見えることを確認するものである。燐酸基につながれた糖があり、らせんの外側でDNAの骨格を形成しているのが分かる。このようなモデルだと高度に帯電したリン酸基が露出するので、初期のモデルではリン酸を内側に配置したがそれらのモデルは成功しなかった。骨格を外側に、塩基を内側に持ってくるというCrickとWatsonによって提唱された革新的なアイデアは現在では当然の事であるが、50年前は定かなことではなかった。塩基がらせん階段のようによく重なり、二つの鎖からの相対した塩基の間に水素結合が形成されている、DNAの内側も見て取ることができる。すべてはCrickとWatsonが50年前に言っていた通りであったが、この構造は不完全な繊維からの回折やモデル構築からではなく、精度良く測定されたX線回折から決定されたものである。 タンパク質構造データバンク(PDB)参考文献原論文
著者:Arno Paehler 訳者:小川 輝 |